Skype発祥の国、99%の行政サービスがオンライン化している国として有名なIT大国エストニアの最新動向を知りたく、AMPのイベントに参加してきました。
今はマイクロソフト社に買収されているSkypeですが、バルト三国の一つであるエストニア発祥だったのはご存知でしょうか。
エストニアと聞いてもあまりピンとこないかもしれません。
九州と同程度の面積に九州の10分の1ほどしか人口がないため、人口密度は非常に低く、従来の行政手続では非効率だったそうです。エストニアは長い間、他国の占領下におかれた歴史があります。1991年に旧ソ連から独立し今のエストニアが成立したため、非常に若い国家です。
もともと、旧ソ連時代から情報通信部門をエストニアにおいていたことから優秀なIT人材を確保するうえで都合がよかったそうですが、それに加えて人口規模の小さい若い国だからこそできた既得権益の撤廃と徹底した効率化を政府主導で行った点が大きいと思います。
一番印象的だったのが、徹底した産学官の緊密化です。小学生から大学生にいたるまで全ての学生達は第一線で活躍する企業のハンズオン支援を受けながら実際にスタートアップを立ち上げることも可能だそうです。こうした実践的な取り組みがあるからこそ、主体的な学習に繋がるのかもしれません。
日本では2020年からプログラミング科目が必修化されますが、エストニアはさらにその先を進んでいるようです。引き続き面白そうなトレンドを追っていきたいと思います。