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未公開市場-創櫃板(GISA)
未公開市場-創櫃板(GISA)とは
台湾では2014年に株式未公開のマイクロ企業の資金調達の場としてベンチャー企業育成ボードの創櫃板(Go Incubation Board for Startup and Acceleration Firms/GISAと略称)が創設されました。未公開株市場とは証券取引所には上場(公開)していない企業の株式を取得する場のことを指します。
GISAに登録する企業は、証券会社から無料で企業会計処理や内部統制、販促フローの構築、社内規程の整備に関する指導を受けることができます(「公設聯合輔導機制」)。当該指導期間は事業の規模や内部統制の状況により異なりますが、約6カ月~2年程度といわれています。
証券会社の指導後はTPEx(台北証券取引所)の審査を経てGISAの登録が完了します。
登録企業はTPEx(台北証券取引所)の規定に基づき同取引所のウェブサイトで情報が公開されます。より多くの投資家へのアピールと企業の知名度向上が期待できます。
登録企業の株式は未公開であるため、一般の市場で取引される株式よりもリスクが高くなります。このため、出資者や出資額に制限を設けることでリスクをコントロールしています。
GISA登録株への出資制限
投資を専業としない一般投資家がGISA登録株を引受ける場合、TPExのGISA専用サイトで当該会社のリスク報告書を事前に確認する必要があります。また、引受可能額は直近一年間で総額NTD15万までと制限されています。一方、所定の要件を満たす法人や機関投資家については引受額に上限はありません。
GISA登録企業はTPExの専用ウェブサイトから確認できます。