台湾の証券取引市場

証券取引市場の概要

台湾には現在、二つの証券取引所があります。

一つは、「台北證券交易所(TWSE)」(台湾証券取引所)で、もう一つは 「証券櫃買買賣中心(TPEx)」(台北証券取引所)です。その他、上場前のプレIPO市場として興櫃市場があります。

1. 二つの上場市場の違い
  • この二つの取引所は、事業規模、事業実績、時価総額等を複合的に審査する上場基準の違いによるものです。
  • TWSEに上場している企業は、TSMC(台積電)やメディアテック(聯發科)等の大企業で日本の東証一部に相当します。一方TPExは、新興企業やベンチャー企業が多く上場するマザーズのような取引市場になっています。
2. 興櫃市場とは
  • 興櫃市場とは、一定の条件を満たす公開発行会社の有価証券の取引が行われる場所です。プレIPO市場としても位置付けられており、台湾企業が上場する場合には必ず興櫃に登録し、一定期間取引しなければなりません。
  • 一方、外国企業については、すでに自国で上場している場合、興櫃への登録義務はありません。
3. TWSEとTPExの基準

  1. 直近二年度の税引前純利益が払込資本金の6%以上であり、二期連続収益力が増加していること等
  2.  直近一年度の営業利益及び税引前純利益が払込資本金の4%以上であり、累積損失がないこと等
  3.  直近一年度の純資産額が払込資本金の2/3以上であること
    参照
    TWSEホームページ
    TPExホームページ
上場までの流れ

上場及び店頭登録を行う場合には、先に「興櫃」への登録が必要になります。

日本人も台湾株を購入できるの?

  • 台湾に居住していなくても台湾株を購入することが可能です。
  • 米国株や中国株に比べると取扱っている証券会社はまだ少ないですが、現時点では主に以下の方法で購入が可能です。
    1.  指数先物取引による購入:通常、日本から海外市場の株式投資は、外貨建て投資となるため、原資となる日本円を外貨に交換する必要があり、交換時の為替レートの変動リスクがありますが、台湾加権指数先物では、台湾加権指数をそのまま円建て取引するため、日本人投資家にとっては通貨管理がしやすいというメリットがあります。
    2.  個別銘柄を購入:現時点で台湾株の個別銘柄を取り扱っている日本の証券会社は、アイザワ証券のみのようです。但し、取扱銘柄は台湾証券取引所(TWSE)株のみで、新興市場上場のTPEx株は取り扱っていないようです(2019年3月現在)。
用語説明
1. TWSEとは

日本の東証に相当する市場であり、台湾証券取引所(台灣證券交易所股份有限公司)が運営しています。審査基準は最も厳しいですが、資金調達力のアップやブランド力、社会的な信用力が高く、台湾のグローバル企業はほぼここに上場しています。

2. TPExとは

旧GTSM(Gre Tai Securities Market)を引き継いだもので、成長ポテンシャルの高い企業新規上場及び資金調達する際の取引所として利用されています。業態としては、新興ハイテク産業、バイオテクノロジーや医療産業、クリエイティブ産業、中小企業及び零細企業が中心となっています。

3. 興櫃とは

企業が株式を上場する前に、証券市場の関連法規を熟知させ、企業の知名度を高めることを目的に、国内企業又は他の取引所に公開していない外国企業が公開発行後、タイペイエクスチェンジの興櫃(エマージング)登録申請することを指します。

4. 公開発行とは

一般的には、企業の財務・業績状況を公開する(財務諸表を金融監督管理委員会証券先物局に提出する)ことを指します。

5.台湾加権指数先物とは

台湾を代表するベンチマーク指数であり、台湾証券取引所に上場する普通株式全銘柄を対象とする時価総額加重平均型の株価指数です。

6.TPEx 50 Indexとは

時価総額の合計で評価しファンダメンタルズの良い安定銘柄を対象に最も流動性の高い50社を選出した株価指数です。

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